腕時計基礎講座

機械式とクオーツ

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「機械式」と「クォーツ式」の違い

腕時計は、動力で見ると、振動で自動的にゼンマイが巻き上がる「機械式」と、電池で動く「クォーツ式」に大別できます。

「機械式」

ゼンマイがゆるむ力を利用して、ICや電池を一切使わず、
機械部品だけで動く時計。パーツさえ流通していれば、メンテナンスを行いながら長期に渡り使い続けることができるので、まさに一生ものとして大切に使用される人が多く、親から子へ受け継がれているものも多数あります。デメリットは、1日に5〜20秒程度の誤差が生じることもあり、3~5年ごとに分解掃除が必要な点。
「機械式」には手巻きと自動巻があり、手巻きは文字通り動力源となるゼンマイをリューズを介して手動で巻き上げるもの。1950年前後は手巻き式が主流でした。精度を安定させるために、ゼンマイは毎日同じ時刻に巻くことをおすすめします。このゼンマイを巻くという動作の楽しさが、手動式ファンの心を捉えているところです。パワーリザーブ時間は、機種ごとによって異なります。またムーブメントの構造が簡潔なので、故障も少なく耐久性にすぐれている点もメリット。自動巻は、ローターという半円形の部品が装備されており、腕の動きによって回転し、その回転を動力源として自動的にゼンマイを巻き上げるタイプで、現代の機械式時計の主流です。手巻き式のようにゼンマイの巻き具合を心配することもありません。毎日使っていれば、電池交換の必要もなく動き続けますが、ただし、2日程置いたままにしていると振りが止まります。もちろん、この場合は、リューズを回してゼンマイを巻くことも可能。ムーブメントの構造が少し複雑化するため、消耗品が増えるため、メンテナンス費用が高くなる場合も。

「クォーツ式」

水晶振動子を電気で振動させ、時間を刻むのが「クォーツ式」。機械式ゼンマイの代わりにソーラーや小型電池などバッテリーの電気を動力源とします。大量生産が可能なため、機械式よりもリーズナブル。誤差は1か月で15秒程度。電波ウォッチやGPS時計であれば、10万年に1秒の誤差という、高い精度を誇ります。数年に一度の電池交換で動き続けます。ただし電子回路は寿命があり、交換が必要になりますが、モデルが廃盤になっていたり、交換部品が生産終了になると修理不可能に。「クォーツ式」の中でもソーラー式であれば太陽光や蛍光灯の光で動くので、電池交換の手間が不要。直射日光なら5分程度で1日分が蓄えられ、さほど蓄電量を気にする必要はありません。

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