インデックスも省略したシンプルなデザインウォッチ
時計は本来時間を確認するためのツールです。数字やバー、ドットなどの目印になるもの(インデックス)を文字盤に配置してそこを針が指すことによって時刻を知ることができるようになっています。今回紹介する時計には文字盤にインデックスがありません。
ケースの形状で時間を示す時計
この時計の最大の特徴はケースの形状にあります。外側は普通に丸い形をしているのですが、内側(ガラスをはめる面)を12角形にしています。
つまりこの角がインデックスの役割を果たしているのです。
ふつうは文字盤から数字やバーなど時計として必要な要素を省いている分、視認性、機能は低下してしまうのではないかと思ってしまいますが、ケースの形状を変えることによってみごとに欠点をカバーしています。
文字盤がシンプルな分、ケースの形状がより強調されこの腕時計を個性的に見せてくれているように思います。
デザインは深澤直人さん
この時計をデザインした方は深澤直人さん
“無印良品”や“±0”といったブランドでプロダクトデザインをされている日本を代表するプロダクトデザイナーさんです。
シンプルなデザインが流行りで没個性なってしまっているモノが多いように思います。この時計は要素を引いた分、違う要素を足して無くした機能をカバーしつつ個性も出しています。12角形に型どられたケースは時計ばかりでなく家電など様々な製品をデザインされている方ならではの素晴らしい発想とデザインだと思いました。