メンテナンスの方法

意外と知らない!腕時計の正しいカレンダー調整法!!

カレンダーを調整する際は時計の時刻に注意!

機械式腕時計は小さな部品を組み立てて作られている非常にデリケートなものです。ですから「まさか、こんなことで!?」と思うような些細なことで故障してしまう場合があります。知らず知らずやってしまっている腕時計の故障につながってしまう使い方の中でも特に多いのはカレンダー調整の間違った操作です。

腕時計のカレンダーとは?

一般的に腕時計のカレンダーとは、腕時計に搭載されている月、日付、曜日を表示する機構のことです。ちなみにうるう年を含めた31日よりも短い日数で終わる月を判別して、自動的に日付を修正するパーペチュアルカレンダー機能という超複雑機構を搭載した一部の高級モデルはカレンダー調整の必要がありません。逆にいうとほとんどのカレンダー機能を搭載した機械式時計は年に数回は調整が必要なモデルであるといえます。

カレンダー調整してはいけない時間帯があります!

ここからが本題です。カレンダー機能を搭載した腕時計には「カレンダー操作禁止時間帯」があり、この時間帯にカレンダー操作をしてしまうと時計の内部に余計な負荷がかかってしまい、故障の原因になる可能性があります。

どうしてこの時間帯に操作を行うのが禁止されているのでしょうか?

時計のカレンダー機構は日付の場合1から31までの数字が記された円盤に歯車がかみ合って円盤を1日分回転させることによってダイアルの窓から見える数字が変わる仕組みになっています。円盤と歯車は常にかみ合っているわけではなくある時間帯のみかみ合って円盤を回転させる仕組みです。ここで説明した歯車は「日送り車」という歯車です。

そしてカレンダー操作する際、日付のみを早送りする歯車は別にありこれを「早送り車」と言います。

日付の円盤を回す歯車には2種類あるということです。そして通常使用時0時に日付を変える役割をする「日送り車」は21時頃からかみ合いだし日付が変わりその後も3時頃まではかみ合った状態が続いています。

この時間帯にカレンダー調整を行うことは「日送り車」がかみ合った状態で「早送り車」で別の力を加えることになるので2重の負荷をかけることになり、最悪の場合、歯車や円盤が破損してしまいます。

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つまり、21時から3時まではカレンダー操作禁止時間帯であり、この間にカレンダーを調整することはNGなのです。

正しいカレンダー調整法

一般的なカレンダー機構を搭載したモデルの日付の合わせ方の手順は以下のような手順です。

  1. 説明書の確認
  2. 午前6時頃に時間をセット
  3. カレンダーを調整
  4. 現在の時刻に調整
  5. きちんとリューズを戻す

以下でもう少し詳しく解説します。

説明書の確認

こちらで解説する手順、方法は一般的なカレンダー搭載モデルの例です。時計によっては特殊な機構を持つものもありますので必ず確認しておきましょう。「カレンダー操作禁止時間帯」にも21時から3時までとしているメーカーもあれば21時から4時までとしているところもあります。

午前6時頃に時間をセット

説明書で調整方法、操作禁止時間帯を確認したら操作可能な時間帯に時計の時刻を合わせます。もし説明書に操作禁止時間帯の表記が無い場合でも念のため一般的な操作可能な時間帯である午前6時に合わせておきましょう。このとき午前か午後を確かめるためにも1日分、または半日分時計の針を進めて日付を変えて午前であることを確認しておきましょう。

カレンダーを調整

説明書にあるカレンダー調整位置までリューズを引き上げてゆっくりリューズを回転させ日付を当日に調整します。

ちなみにこの時間にあまりカレンダー操作をする人はいないとは思いますが、現在時刻が午前4時~午前6時の場合はこの後の”現在時刻の調整”の工程で時計の針を6時位置から逆回転させなくてはならないので前日の日付にセットしておきましょう。※針の逆回転は少しであれば問題ないとされていますが、あまりおすすめはしません。

現在の時刻に調整

リューズを時刻調整の引き出し位置にしてゆっくりと回転させて現在時刻にセットします。

きちんとリューズを戻す

最後にリューズはきちんと押し込んで戻しましょう!リューズが引き出された状態ではどんなに防水性の高い時計でも防水性はゼロの状態です。戻し忘れて内部に湿気が入ってしまったというのもよく聞く故障の原因です。半端な状態でも動作してしまうモデルもあるので要注意です!

まとめ

21時から3時までの間にカレンダー操作はNG!モデルによって時間帯には多少の違いがあるので説明書を要確認!迷ったら時計の針を6時頃(一番下に)と覚えておきましょう!