腕時計基礎講座

手巻き時計の巻き上げ方

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手巻き式時計のゼンマイの巻き方

手巻き式の腕時計はリューズを回転させることによってゼンマイを巻き上げます。毎日行う動作なので間違えた巻き方を繰り返してしまうとムーブメントの故障になってしまうことも…。

そこで時計にストレスのかからない巻き方のポイントをご紹介します。

巻き方のコツ

  1. リューズは指でつまむように持つ
  2. つまんだままで回転→逆回転を繰り返す
  3. 毎日同じ時間に巻く
  4. 巻き上げすぎない

ではそれぞれに解説していきます

1. リューズは指でつまむように持つ

リューズを回転させようとするとつまんで回すのが最も自然で、回転させやすい持ち方だとは思います。しかし、指一本で片側をなでるように動かせば回せないこともありません。指一本で回してしまうと片側から押さえつけるように力が加わってしまうので巻き芯が歪んでしまう恐れがあります。

2. つまんだままで回転→逆回転を繰り返す

リューズは時計回りに回転→反時計回りに回転を繰り返して巻き上げます。
その際つまんだ手ははなさずに親指の腹と人差し指の側面をこすり合わせるような動作を繰り返します。
巻き上げ方向に巻きさえすればゼンマイは巻きあがるのですが、
ゼンマイが巻かれた直後、リューズをはなしてしまうと、ゼンマイの反発で逆転してしまい、角穴車とコハゼという逆回転を防止するための部品が激しく衝突することになってしまい部品の消耗を早めることになります。

3. 毎日同じ時間に巻く

1日1回同じ時間に巻くことが時計にとって最も優しい使い方です。
ゼンマイは巻き上げられた状態が一番時計の動作が安定しているといえます。ゼンマイが緩んでいる状態で動かし続けるよりも、動作が安定している状態を少しでも長く維持することができます。
同じ時間に巻くことで習慣づけて巻き忘れを防ぐこともできます。

4. 巻き上げすぎない

どの程度巻き上げればいいのか?本当に巻き上げられているのか?初めて手巻きの時計を操作する方には加減がわからないと思います。
ゼンマイが巻きあがると抵抗が強くなります。いっぱいまで巻きあがるとそれ以上リューズは回転しなくなります。最初のうちは感覚を確かめながらゆっくりと巻き上げて強い抵抗が感じられたらそれ以上は巻かないほうが無難です。
慣れてくれば何回くらい巻けばよいか感覚がつかめてきます。

まとめ

手巻き時計の巻き上げは毎日行う動作です。時計にとって少しのストレスでも積み重なることによって故障の原因になってしまいます。巻き上げに限らず大事に、優しく取り扱うことで大事な時計とながく付き合えるようになるはずです。

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