腕時計基礎知識

時計の電池や小さな部品の誤飲の危険性について

<時計の電池や小さな部品の誤飲の危険性について>

乳幼児を中心とする時計の小さな部品やボタン電池の誤飲事故が多数発生しており、中には生命の危険に直結するような事例もあって、とても危険です。しかし、乳幼児の保護者の方々がその危険性を十分に認識されていないという調査結果が消費者庁より報告されております。
ボタン電池の誤飲事故の予防および事故時の対応を適切に行うためには、ボタン電池の誤飲の危険性を正しくご認識いただくことが重要です。今回は、そのボタン電池の危険性と対処法についてまとめました。

命に関わるボタン電池誤飲の危険性

ボタン電池とはその直径が厚さよりも大きな電池で、その形状によりコイン型とボタン型があります。コイン型の多くは、ボタン型に比べると厚みが薄く、直径が2cm 前後と大きく、硬貨によく似た形状をしています。また、コイン型で多く使われるリチウム電池は、放電電圧がボタン型の1.5V に比べて3V と高いものがあり、電池を使いきるまで一定の電圧を保持する特性があります。
ボタン電池の中でも特に危険とされる幅広で平たく大きいリチウム電池の場合、食道に留まってしまう事も多く、そこで損傷が起こる可能性があります。
水銀電池の場合は、水銀中毒になる可能性があります。
まれに嘔吐、胸の痛み、咳、腹痛、下痢など風邪の様な症状がでる事もあります。
電池が胃に留まる事により、胃液で電池外部の金属被膜を溶かし、電池から流れ出るアルカリ物質が消化管壁を壊すという仕組みです。
リチウム電池は放電能力が高いので特に危険視されています。

アルカリ生成による化学やけどの症状

ボタン電池を飲み込んだ際に、消化管に接触した電池から電流が流れると、電気分解により電池の外側(マイナス極側)にアルカリ性の液体が作られます。このアルカリ性の液体はタンパク質を溶かす性質をもっており、短時間に消化管の壁に損傷が起こることがあります。鶏肉の上にボタン電池を置く試験では、20分で電池の形のくぼみができる程の損傷が確認できました。
この強いアルカリのため、電池を早く取り出さないと、消化管に潰瘍ができたり、穴が開いたりするなどのおそれがあります。特にコイン型のリチウム電池は放電電圧が高いことに加え、平たく幅が広く、食道等に停滞しやすいため、誤飲した時の危険性はより高くなります。

コイン型より小さいボタン型では幼児が鼻の中へ電池を挿入したことで、飲み込んだ際と同じようにアルカリが生成され、重篤な組織障害を起こした症例も報告されています。 また、胃内では、胃液で電池の金属皮膜の腐食が起こります。電池の中身(電解液)自体にアルカリ性液を使っているアルカリマンガン電池などでは、アルカリ性の液体が流出して消化管の壁を損傷するおそれも指摘されています。

「子供がボタン電池を飲んでしまった!」そんな時の対処法

ボタン型電池やコイン型電池を飲み込むと、短時間で化学やけど、粘膜組織の貫通などを引き起こし、最悪の場合は死に至ることもあります。
それは、ボタン電池を飲み込んだ際に、消化管に接触した電池から電流が流れると、電気分解により電池の外側(マイナス側)にアルカリ性の液体が作られ、短時間に消化管の壁に損傷が起こるためです。
従って、単なる異物の誤飲とは異なる緊急を要する状態です。
一刻も早く医療機関に行くことが重要です。最悪の場合、死に至るおそれもあるのですぐに救急車を呼びましょう。その際、電池の種類や状態を確認できれば、医師に伝えてください。
また、飲んだかどうかはっきりしない場合でも、レントゲンを撮ればボタン電池の有無や電池の停滞部位が確認できますので、誤飲の可能性がある場合には必ず受診しましょう。

日本中毒情報センターは、相談料無料で応急処置の方法を教えてくれます。

  • 大阪中毒110番(24時間対応)  TEL:072-727-2499
  • つくば中毒110番(9~21時対応) TEL:029-852-9999

身近な危険を事前に確認し、誤飲を予防しましょう

乳幼児は好奇心旺盛で、なんでも口に入れてしまいます。誤飲事故の多くは3歳までのお子さんに発生しており、特に1歳未満の比率が高いとの報告があります。
保護者の方々は、乳幼児が口に入れると危険なものを、乳幼児の手の届くところに置かないようにご注意ください。
時計に使われている小型の電池(ボタン型、コイン型、単4型、単5型など)及びクロック付属部品(掛け具、ねじなど)は、 誤って幼児が飲み込む(誤飲)おそれがあります。幼児の手の届かないところに保管して下さい。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket