時間 コラム

アンティークウォッチとビンテージウォッチの違いは?

アンティークとビンテージの違いとは?

“アンティーク”、“ビンテージ”雑誌などでもよく見る言葉ですよね。なんとなく「古いモノ、骨董品」のような意味合いで使用されていることはわかるこの二つの言葉。言い方の違いだけで同じ意味だと思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?実は厳密にいうと違うんです。

アンティーク、ビンテージなど各用語の意味

 製造された時期意味
アンティーク100年以上前骨董品。古美術品。製造されて長い年月が経過しており、美術品として歴史的、金銭的価値が認められるもの。
ビンテージ約30年前~100年未満年代物。長い年月を経て醸成された味わいがあり、上質なつくりのもの。もともとはワインの当たり年のこと。
新古品未開封、未使用で保管されていたもの。型落ち品。メーカーの製造もサポートも終わってしまっている場合がある。メーカー保証はついていない場合が多く、販売店の保証のみ。「アウトレット商品」として販売されている。
中古品ユーズド。一度開封された商品。未使用でも開封されているものは中古品として扱われることが多い。メーカー保証はついていない場合が多く、販売店の保証のみ。
ジャンク破損していてそのままの状態では使用が困難なもの。部品取りなどの目的で取引されることが多い。

一般的にはコレクション対象になるような古いもの全般を「アンティーク」、「ビンテージ」と呼んでいるようですが、実は厳密に使い方が分けられています。アメリカでは通商関税法に規定されていて、アンティークは100年以上、ビンテージは約30年以上の年月が製造から経過しているものを指して使用する言葉だそうです。

アンティークもビンテージもただ古いだけではダメ!

製造されてからの年数の違いはありますが共通しているのはただ古いモノをさす言葉ではないことです。

ビンテージがブドウの当たり年のワインを指す言葉だったことからもわかるように上質で価値があることが必要な条件です。古いだけで価値の認められないものはただの「中古品」ということになります。

実はアンティークと呼べる腕時計は非常に少ない

腕時計が誕生したのは19世紀後半だといわれています。女性用のブレスレットに時計機能が付いたものはあったものの、本格的な腕時計と呼べるものとなるとドイツ皇帝が海軍用に製作させたものが初めてではないかと言われています。20世紀に入り一部の時計メーカーが腕時計の生産を始めましたが、一般に流通して普及していくのは1920年頃で、それまでは懐中時計が主に使用されていました。

腕時計が一般に普及したのが約100年前ということはアンティークウォッチと呼べるモノの中に腕時計はほとんど無いことになります。一般にアンティークと呼ばれているものも多くは実は「ビンテージウォッチ」であることが多いようです。また、クオーツ式の時計の誕生は1969年なのでクオーツのアンティークは今のところ一つも無いことになります。ちなみに懐中時計は17世紀から一部の貴族が使用していた記録が残っているほど歴史が古く、アンティークウォッチと呼べる時計はほとんどが懐中時計であるといえます。

あなたの時計もいつかはアンティークになるかも…

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ここまで長々とアンティークとビンテージの厳密な違いについて書いてきましたが、類義語辞典で“ビンテージ 類義語”を検索すると“アンティーク”が類義語として出てきますし、逆に“アンティーク 類義語”で検索すると“ビンテージ”が出てきました。細かいことをいうと製造された年数がアンティークのほうが長いのですが一般的には同様の意味を持つ類義語として使用しても問題なさそうです。

アンティークと呼ばれるまでには100年という非常に永い年月が必要なわけですが、ウォッチメイキングの技術は日々進歩し耐久性、堅牢性も向上しています。現在生産されている一流ブランドの腕時計はきちんとメンテナンスしていれば100年以上は使用できるように設計されているそうです。あなたが大事にしている腕時計がお子さん、お孫さんに引き継がれる頃にはビンテージと呼ばれるようになり、さらに次の世代に引き継がれる頃にはアンティークと呼ばれるようになるかもしれません。

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